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【株式投資】失敗する人の特徴とは?知っておくべき5つのパターンをご紹介!

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株式投資では、成功して大金を掴む人が存在する一方、失敗して資産を失ったり、借金を背負ってしまう人も存在します。

株式投資で失敗する人は、どんな特徴を持っているのでしょうか?

本記事では、そのような疑問に答えていきます。

株式投資において、確実に成功する方法というのは存在しません

しかし、確実に失敗しないようにすることは誰にでもできます

失敗を減らすことができれば、成功の確率をグッと上げることができます。

本記事を読むことで、株式投資の成功確率を上げることができますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

株式投資で失敗する人の特徴【5パターン】

①他人の意見に流される

株式投資における失敗で一番多いのは、他人の意見に流されて銘柄を選択・購入することです。

インフルエンサーがおすすめしている銘柄や、SNSで流行っていたりする銘柄、テーマ株は、すでに割高な株価になっていることが多いからです。

いくら業績が良く、ピカピカの銘柄であっても、割高な株価水準で購入してしまうと高確率で含み損を抱えてしまいます

もちろん、そのまま上がり続ける銘柄も一部ありますが、何度もそんな幸運に恵まれることはないため、結局は損をします。

賢者は、自分の頭で考え、他人が気づく前に良い銘柄を購入し、大勢が本来価値に気づいたときに高値で売りさばいています

賢者になりましょう!

②直観で投資する

株式投資では、直観で売買を行うと必ず失敗します

理由は、人間の意思決定に影響を及ぼす、次のような心理的バイアスが働きやすくなるためです。

  • 損失回避
  • ハーディング(群れ)現象
  • 認知的不協和の解消
  • ヒューリスティック

損失回避

「損失回避」とは、損失をできるだけ避けようとする人間の習性のことです。

損をしたときの苦痛は、得をしたときの喜びに比べて2~2.5倍くらい大きいと言われています

株式投資で例えると、購入した銘柄の株価が100円値上がりした場合、投資家は少しでも利益があるうちにその銘柄を売るような行動をとりやすくなります。

含み損になったときの苦痛を考えると、居ても立っても居られなくなり、少しでも利益があるうちに売ってしまうのですね。

一方、株価が100円値下がりした場合は、ナンピン買いをしたり、塩漬け(放置)にしてしまいます。

損失を抱えた状態では、人間は高いリスクを選好するような習性があるため、ナンピン買いや塩漬けのようなリスクを増大させる行動を取ってしまいます。

このように、損をしたり、損を意識したりすることで、人間は「損は大きく、利益は小さく」の状態に陥りやすいのです。

「損大利小」でトレードをする人は、高確率で失敗します。

投資家は、日頃から「損は小さく、利益は大きく」を強く意識してトレードするよう心掛ける必要があります。

ハーディング(群れ)現象

人間は合理的に物事を判断をするよりも、周りに同調して動く傾向があることが知られています。

このような群衆心理に基づく行動のことを「ハーディング現象」と呼びます。

例えば、株式市場が暴落したときに、慌てて株を売ってしまう行動はまさに「ハーディング現象」と言えます。

逆に、株式市場がバブル化していた場合は、人間は自分も乗り遅れまいと割高な状態の株を買いたくなります。

株式市場が暴落したり、暴騰するタイミングで、大勢の人と同じ行動をとってしまうと高確率で失敗します

相場格言に「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく」というものがあります。

市場が総悲観となった局面で買い、市場が総強気や幸福感に浸っているときに売るような逆張りの発想(勇気)が必要です。

認知的不協和の解消

「認知的不協和の解消」とは、個人のもつある認知と他の認知との間に、不一致または不快感が生じた場合、その不快感を解消しようとする現象のことです。

2つの認知に矛盾が生じたとき、自分の力で事実が変えられないような場合、人間は自分の思考を歪めることで矛盾を解消しようとすることが知られています。

認知的不協和による不快感を解消する方法としては、人間はつい心理的に負担が少ない方を選んでしまいがちです。

具体的な例として、業績が良く、今後も成長が見込まれると予想して購入した株式銘柄の決算発表において、予想を超えた業績悪化がアナウンスされたときのことを考えてみます。

本来であれば、自分の予想していた成長シナリオが崩れてしまっているため、すぐにでも損切りしなければならない状況です

しかし、人間は損切りをするのが苦痛であるため、「何らかの都合の良いシナリオ」に変更することで、売らずに放置したり、ナンピン買いをして、認知的不協和を解消しようとします。

「この会社の社長は、優れているから必ず復活する」とか「この会社の製品は、価値が高いからいつか復活する」など、根拠のない理由を考え出して、心理的に負担が大きい損切りを避けようと行動するというわけですね。

成長シナリオが崩れたら、問答無用で損切りする心構えが必要です。

ヒューリスティック

「ヒューリスティック」とは、意思決定の場面において、経験則や先入観に基づく直観によって素早く判断することをいいます。

ヒューリスティックは、その問題をよく理解ていなかったり、その問題に関する知識や情報をもっていないようなときに起こりやすいとされています。

例えば、AIやDX、5Gなどの話題になっているテーマに関連した株式銘柄が人気化していたとします。

人間は、そのような単純で流行っているものを過大評価する習性(利用可能性ヒューリスティック)があります。

そのため、すでに割高な株価になっていたとしても、まだまだ株価は上昇すると思い込み、購入してしまいます。

しかし、テーマ関連銘柄のブームは短期的で、流行が終わると高確率で悲惨な結末を迎えます

そのようなことに巻き込まれないようにするには、投資対象の銘柄のことはできる限り調べ上げる必要があります。

また、1つの銘柄に集中投資せず、投資資金をできるだけ分散することで、リスクを抑えることができます

伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉に「あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが、成功への道である」というものがあります。

自分が理解できないようなものには投資をしないよう心がけましょう。


以上のように、株式投資を直観で行ってしまうと、さまざまな心理的な罠にかかり、ひどい場合、大金を失う可能性も十分にあり得ます

このような人間の心理的バイアスによる失敗を防ぐためには、自分なりの取引ルールを決め、それを忠実に守り、上手くいかなかったことを改善していくことが必要です。

常に自分を疑い、勉強し続けることが大事です。

③一攫千金を狙う

株式投資では、一攫千金を狙って投資を行うと高確率で失敗します

一攫千金を狙う人の特徴は、短期的思考で物事を考えてしまうことです。

例えば、「会社勤めが嫌で、早く引退したい」とか「一刻も早く、大金持ちになりたい」などと考え、株式投資を始めるような人がいたとします。

そのような人は、割高な新興成長株や流行りのテーマ株を選択したり、レバレッジを大きくかけたがる行動をしがちです。

ギャンブルに近い投機的な投資を好むのですね。

ほとんどの場合、投機的な投資は大きな損失を抱えてしまうことになります

仮に成功し、一度大金を手にしたとしても、人間はさらに欲が膨らみ、よりリスクの高い投機的な投資を渇望するようになります。

そして結局、最終的に大きな損失を抱えてしまうのですね。

これは「自信過剰バイアス」という心理的バイアスによって引き起こされる現象で、特に初心者の投資家の方が陥りやすい罠です。

このような失敗を防ぐためには、長期的思考で株式投資に挑む必要があります

「1カ月先ではなく、1年以上先を考えての投資」、「短期間に何度もトレードをしない投資」などを心がけるのです。

一部の天才トレーダーを除き、多くの一般投資家は短期目線で一攫千金を狙うのはやめるべきです。

④リスクを取りすぎる

株式投資を行う際に、リスクを取りすぎると失敗をしやすくなります

リスクを取りすぎる人とは、「自分のリスク許容度を大きく超えた金額を個別株式に投資する人」や、「信用取引を行い、レバレッジを効かせて株式投資を行う人」などのことです。

このような人は、「損失回避バイアス」が働きやすく、日々の値動きが気になって気になって仕方のない状態なります。

毎日何度も、株価をチェックし、損失が出ていなければ安心し、損失が出ていれば過度な精神的苦痛を味わうのです

株式投資では、1日に株価が5~20%程度、急騰・急落することは結構ありますので、そのたびに自分の感情に振り回されることになります。

信用取引でレバレッジを効かせている人は、なおさらです。

このような精神状態で株式投資を行っていると、焦りや不安で冷静な判断ができず、勝つためのルートを選択することができません

株式投資において、冷静に勝つための判断を下すためには、自分のリスク許容度の範囲内で投資をし、できるだけレバレッジを抑え、長期目線でじっくり考えることが重要です。

欲望を肥大化させるのではなく、「足るを知る」投資を心がけましょう。

⑤損切りができない

株式投資において、損切りができない人は、高確率で失敗します

損切りができない場合、主に以下の3つのプロセスをたどって、資産を大きく減らすことになります。

  1. 損が拡大する
  2. ナンピン買いをし、さらに損が拡大する
  3. 投資資金の大半を失ったことに気づき、怖くなって売ってしまう

例えば、投資している個別株の業績が悪くなり、自分の成長シナリオが崩れてしまったときのことを考えてみます。

そのような場合、すぐにでも損切りをしなければなりませんが、人間は売らずに放置したり、ナンピン買いをしたりと、よりリスクの大きい行動を選んでしまいます。

この傾向は、損が拡大すればするほど顕著になり、どんどんリスクが増していきます。

最終的に、投資資金の大半を失ったタイミングで、怖くなって売ってしまうのです

私も恥ずかしながら、何度か経験したことがあり、「売ったところが底値付近だった」なんていう不思議なことも体験しました。

これを防ぐには、「損切りのルール」を決めるのが効果的です。

テクニカル分析の場合、「目安にしている移動平均線を割り込んだタイミング」で損切りをする。

ファンダメンタルズ分析の場合、「成長が見込めなくなったタイミング」で損切りをするといった具合です。

そして、そのルールを忠実に守りましょう。

最初のうちは、自分の脳が損切りを拒んできますが、とにかくルールを守りましょう。

損を最小限に抑え、株式市場から退場しさえしなければ、またいつか必ず絶好のチャンスがやってきます

損切りをするということは、そのようなチャンスを逃さないために、絶対に必要なことです。

まとめ

ここまで、株式投資で失敗する人の特徴を5つ紹介してきました。

株式投資において、成功したいと願うのであれば、失敗を極力減らしていくことが大事です。

失敗を減らすためには、上記で紹介してきたような人間の心理的バイアスを理解し、それに逆らわなければなりません

そのときに、人間の脳は苦痛を与えられますが、成功するためには絶対に必要なことです

読者の皆さんが、株式投資において成功し、より人生を豊かにすることを願っています。

ここまで、読んでいただきありがとうございました。

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