「資産形成ってどんなもの?」
「資産形成の必要性は?」
「いつから始めるのがベスト?」
「一体どうやって始めればいいの?」
などの疑問を持たれる方は多いかと思います。
そもそも日本人は、お金に関することを身近な人に聞きにくく、欧米人に比べて金融リテラシーが低いため、資産形成に関する知識が乏しいのが現状です。
「貯金だけしておけばいいや」などと漠然と考えている人が大半です。
私も30歳前後で子供が生まれ、資産形成を始めるまでは、金融リテラシーが低く、同じように考えていました。
しかし、近い将来の出費(子供の教育費や家購入の頭金)や30年後の老後の資産を貯金だけで形成することはほぼ不可能です。
確実に資産形成を成功させるためには、若いうちに資産形成について学び、なるべく早いうちに資産形成を始める必要があります。
この記事では、「資産形成とは」「資産形成の必要性」「始めるタイミングやどうやって始めるか?」などについてできるだけわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいただけたらとても嬉しいです。
資産形成とは?
資産形成とは自分の資産を貯蓄と運用で増やすことをいいます。
計算式は以下の通りです。
計算式
貯蓄金額 =( 収入 - 支出 )+( 元々ある資産 )
金融資産 = 貯蓄金額 × 運用利回り
上の式を見れば、資産形成とは「貯蓄金額」と「運用利回り」の両方を最大化させるものだということが理解できると思います。
貯蓄金額は収入を増やし、支出を減らすことで大きくすることができます。
運用利回りは投資信託や株式などのミドルリスク、ミドルリターンの金融商品を購入することで高めることができます。
資産形成は必要?
私はすべての人にとって必要なものだと考えています。
資産形成が必要な主な理由は以下の4つです。
資産形成が必要な理由
- 現在は超低金利
- インフレリスク
- 老後に貧乏な生活が待っている
- 下がり続ける実質賃金
現在は超低金利
現在、日本の銀行預金や国債などの安全資産はほぼ0%の超低金利です。
今後、金利が劇的に上がる可能性は低いですし、そこに預けていてもほとんどお金が増えることはありません。
インフレリスク
デフレ(物価下落)に近い状態が長く続く日本ではあまり意識されていませんが、インフレ(物価上昇)によりお金の価値は徐々に目減りし続けています。
自分の資産の価値を維持するためには、インフレ(物価上昇)率を超える利回りでお金を増やす必要があります。
老後に貧乏な生活が待っている
日本人の平均寿命は年々少しずつ伸びてきており、2050年には女性が約90年、男性が約83年となることが見込まれています。
老後の20~30年間、年金だけで普通の生活を営むことはできないと考えられるため、ある程度の資産を形成しておく必要があります。
残念ながら、全く資産形成をしていない方は、老後に貧乏な生活が待っていると言っても過言ではないでしょう。
下がり続ける実質賃金
日本の平均賃金は、主要先進国(G7)の中で最下位であり、アメリカの約半分です。
OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも平均以下であり、低水準のグループに属しています。
物価を加味した実質賃金においては、1997年以降下落トレンドをたどっており、働き盛りの現役世代が資産形成にまわせるお金の量が減ってきています。
子供の教育費や購入した住宅の維持費などの、予測できる将来の必要資金についてはできるだけ早く計画的に形成する必要があります。
現在の日本では、資産形成をしなくても豊かに生活していけるような時代ではなくなっています。
この問題を解決するためには、長い時間をかけて計画的に資産形成をしていく必要があります。
資産形成を始めるのが遅くなればなるほど、難易度が上がってしまいます。
資産形成は日本人であれば簡単に始められますので、とにかくすぐに始めましょう。
資産形成を始めるタイミング
資産形成を始めるのは、30代がベストです。
理由は、高齢の世代に比べてリスクを取りやすいこと、長期運用における福利効果を十分に受けられること、「体力・知力・気力」が比較的高いことなどが挙げられます。
さらに、年収は20代に比べて高く、投資商品への入金額を多く設定できるので、資産運用においてとても有利です。
私は33歳で子供ができたことをきっかけに資産形成について真剣に考えるようになり、本格的に資産形成を始めました。
長期目線で考えることができ、あまり焦ることもなく、じっくりと腰を据えながらものごとを捉えることができるので、適度なリスクを取りながら着実に収益をあげることができています。
一方で、「20代で始めるのがベストでは?」と思われる方もいると思います。
しかし、私は20代で資産形成に多くのリソースを割くことを良いことだとは思いません。
理由は、20代は人的資本への投資に最大限振り向けた方が良い期間だと思うからです。
20代のときに経験する仕事や遊び、さまざまな人間関係、外国への訪問や移住をすることなどで得られる新しい価値観は、その人自身の人的資本を大きく育んでくれます。
そんな貴重な経験をせずに、資産形成にだけお金と時間を割くなんて、すごく勿体ないです。
20代で得た人的資本が大きければ大きいほど、後々の資産形成も楽になりますので、その間は自分にたくさんの投資をしましょう。
どうやって資産形成する?
資産形成をする方法は、貯蓄を増やし、それを高利回りで運用することです。
貯蓄を増やす方法は、副業をして収入を増やすことと、家計を見直して無駄な出費を抑えることの二つです。
高利回りで運用する方法は、株や投資信託、債券などに資産を配分し、それを管理していくことです。
資産形成のやり方は、だいたい以下のようになります。
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1家計を見直して無駄な出費を抑える
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2副業で収入を増やす
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3株や投資信託、債券などに資産を配分
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資産形成におすすめの金融商品
運用利回りを高めるためには、自分の資産を貯蓄から投資にシフトさせなければなりません。
ここでは、投資初心者でも比較的安心して投資できるおすすめの金融商品の一例を紹介します。
投資信託名 | 種類 | リスク |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 外国株式 | 中 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 外国株式 | 高 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本) | 外国債券 | 低 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 全世界8資産均 | 中 |
これらの商品をご自身のリスク許容度に応じて、組み合わせたうえで運用していきます。
以下の記事で組み合わせ方法などについて、詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
利用すべき制度【つみたてNISA・iDeCo】
資産運用を行う上で、最も大切な考え方は長期・分散・積立です。
その考え方をベースに創設された制度がつみたてNISAやiDeCoです。
つみたてNISAは、値上がりした後に売却して得た利益が購入した年から数えて20年間、課税されないなどのメリットがあり、厳選された投資信託を年間40万円まで少額で毎日コツコツ投資することができます。
iDeCoは、掛金が全額が所得控除になることによる減税メリット、運用益は非課税であるメリット、運用益を再投資しても非課税であるメリットなどがあり、厳選された投資信託を決められた月額上限を超えない範囲で毎月コツコツ投資することができます。
資産形成を始めるときは、まず最初にこの2つの税制優遇された制度を利用して運用することをおすすめします。
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知っておくべき【iDeCo】【つみたてNISA】のメリット・デメリットと始め方
「長期の資産運用につみたてNISAやiDeCoを利用するといいとは聞いたけど、どういった仕組みなの?…」 「つみたてNISAやiDeCoを始めるには、どうしたらいいの?…」 「どんな商品を選んだらいい ...
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投資をするために証券会社の口座開設をする
株や投資信託などを購入する場合や、つみたてNISA・iDeCoを利用する場合は証券口座を開設する必要があります。
口座開設を初めてされる方は、ネット証券をおすすめします。
理由には、手数料が安いこと、すぐに取引を行える、投資に関する情報が豊富にあることなどがあげられます。
以下に手数料が安く、投資情報やツールが充実しているネット証券3社を紹介します。
まとめ
ここまで、資産形成の必要性や始めるべきタイミングとおすすめの方法について解説してきました。
資産形成は、後回しにすればするほど難易度が上がっていきます。
逆に言えば、なるべく早く資産形成を始めることで、老後資金や教育資金を形成するのが楽になるということでもあります。
少額でも良いので、ぜひ今すぐに資産形成を始め、人生をより豊かにしていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。