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【iDeCo】30代が老後資金2,000万円をつくる方法をご紹介!

みなさんは「老後2,000万円問題」をご存知でしょうか?

「老後2,000万円問題」とは、金融庁・金融審議会による市場ワーキング・グループ報告書で発表された試算を発端に物議を醸した問題のことです。

報告書の内容は「老後30年間を豊かに過ごすためには年金だけでは足りず、2,000万円が追加で必要になるので自力でどうにかしてね」といったものです。

ただ、「そんなこと言われても2,000万円を貯めるなんて難しいよ?」…なんて思われる方も少なくないと思います。

しかし、2,000万円を老後までに貯めることは決して難しいことではありません

長期的に資産運用を行うことで、ものすごく簡単に2,000万円の資産をつくることができます。

本記事では、iDeCoを利用して、30代の皆さんが老後2,000万円問題を簡単に解決する方法をご紹介します。

老後資金2,000万円を貯める方法

老後資金2,000万円を貯める方法は、以下の通りです。

  • iDeCoの口座開設をする
  • 年率平均6%の投資信託を毎月23,000円ずつ積立投資する
  • 積立投資を29年間続ける

これだけで、老後までに2,000万円以上貯まります

iDeCoに関して、まだあまりよくわかっていないという方は、以下の記事で詳しく解説していますのでよかったらご覧ください。

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以下に、iDeCoで29年間毎月23,000円ずつ積立投資をしたシミュレーション結果を示します。

  積立金額(累計) 積立金額 + 利息
1年目 276,000円 284,970円
2年目 552,000円 587,028円
3年目 828,000円 907,218円
4年目 1,104,000円 1,246,620円
5年目 1,380,000円 1,606,386円
6年目 1,656,000円 1,987,728円
7年目 1,932,000円 2,391,954円
(省略)
23年目 6,348,000円 13,392,174円
24年目 6,624,000円 14,480,664円
25年目 6,900,000円 15,634,470円
26年目 7,176,000円 16,857,504円
27年目 7,452,000円 18,153,918円
28年目 7,728,000円 19,528,116円
29年目 8,004,000円 20,984,766円

ご覧のように、800万円を積立投資すると29年間で2,098万円の資産をつくることができます。

以上のようなシミュレーション結果は、CASIOの計算サービスサイト「積立計算(満期一括課税)」で誰でも簡単に作成することができます。

この便利なサイトで実際にシミュレーションしてみると面白いですよ。

iDeCo口座の資産の引出時にかかる税金

iDeCo口座にある資産は、60歳以降で引き出すことになりますが、その引き出す資産に対しては税金がかかってきます

そして、その資産をすべて「一時金」として引き出す際には、退職所得控除が適用されます。

資産から一定の退職所得控除額が差し引かれることにより、その分は所得税や住民税、社会保険料がかからないというわけです。

退職所得控除の計算式は以下の通りです。

税金の計算式

退職所得控除 = 800万円 + 70万円 × ( 勤続年数 - 20年 )

課税所得 = ( 一時金 - 退職所得控除 ) × 1/2

所得税 = 課税所得 × 所得税率 - 控除額

住民税 = 課税所得 × 住民税率10%

以上の計算式をみれば分かりますが、支払う税金を少なくするには、勤続(積立)年数をできるだけ長くする必要があります。

iDeCoはできるだけ若いうちに始め長い期間継続するということがとても重要です。

上のシミュレーション結果をもとに税金の計算をしてみます。

拠出年数29年の場合は【 800万円+70万円×9年=1,430万円 】が退職所得控除となります。

一時金の引出額が2,098万円だった場合、【 ( 2,098万円 - 1,430万円 ) × 1/2 = 334万円 】が課税所得となります。

支払うべき所得税【 334万円 × 20% - 42.75万円 = 24万円 】となります。

支払うべき住民税【 334万円 × 10% = 33.4 万円 】となります。

復興特別所得税額は、所得税 × 税率2.1%なので、【 24万円 × 2.1% = 0.5万円 】 です。

運用商品はどれがいい?

年率6%以上を目指す投資信託は、どれを選べば良いのでしょうか?

ここでは、候補を2つ挙げておきます。

一つ目は、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は、直近3年間の年率平均リターン22.49%シャープレシオ1.19信託報酬が年率0.132%純資産額5,608億円(2022年4月時点)のインデックスファンドです。

米国株式市場の「大型株から小型株まで」のほぼすべての株式に投資を行います。

シャープレシオとは?

ファンドの平均リターンから無リスク資産のリターンを差し引き、ファンドの標準偏差(リスク)で割って求められる数値のこと。

標準偏差(リスク)とは?

標準偏差(リスク)とは、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。

二つ目は、eMAXIS Slim 米国株(S&P500)です。

eMAXIS Slim 米国株(S&P500) は、 直近3年間の年率平均リターン23.36%シャープレシオ1.29信託報酬が年率0.0968%純資産額1兆1,804億円(2021年9月時点)のインデックスファンドです。

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(配当込み)の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行います。

運用商品の選び方についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事で解説していますのでよかったらご覧ください。

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筆者の投資成果【2021年12月時点】

2018年1月~2021年12月までの投資結果を紹介します。

現在は、企業型確定拠出年金(企業型DC)の口座で積立投資していますが、2022年から個人型確定拠出年金(iDeCo)に変更予定です。

投資商品は、「DIAM外国株式インデックスファンド(DC年金)」を選択しています。

DIAM外国株式インデックスファンド(DC年金)は、直近10年間の年率平均リターン16.84%シャープレシオ0.97信託報酬が年率0.275%純資産額2718億円(2021年9月時点)のインデックスファンドで、日本以外の先進国の株式に投資を行う投資信託です。

  累計積立金額 資産残高 損益金額 損益率(%)
2018年 253,000円 234,380円 -18,620円 -7.3%
2019年 853,000円 736,293円 -116,707円 -13.7%
2020年 1,508,000円 1,954,020円 +446,020円 +29.6%
2021年 2,058,000円 3,065,329円 +1,007,329円 +48.9%

毎月平均42,875円の積立金額4年間投資を続けた結果、ご覧のように2021年末時点で資産残高が300万円を超えました。

現在、私は36歳ですので、65歳を迎えるまであと29年あります。

私の場合、今から29年後に老後資金2,000万円をつくるには、年平均利回り6%以上の投資信託に毎月5,000円の積立投資を行えばよさそうです

毎月5,000円の積立投資であれば、私のような2人の子供を持つ世帯でも負担なく続けられそうです。

さらに言うと、私の場合の最終的な累計積立金額(33年間)「 3,798,000円 」になる予定です。

【 2,058,000円 + 5,000円 × 12カ月 × 29年 = 3,798,000円 】ですね。

シミュレーション結果の累計積立金額(30年間)8,004,000円と比べると、およそ420万円ほど少なくなります

最初の4年間にできるかぎり多くの積立金額で投資を行っているのが主な要因です。

老後資金の積立はできるだけ早く始め、できるだけ早めに大きめの資金を投入するのが効率的だと言えそうです。

積立金額の増額が可能な方で、生活に余裕のある方は試してみる価値アリだと思います。

まとめ

ここまで、30代の方が老後資金2,000万円つくる方法シミュレーション支払う税金筆者の投資成果などについて説明してきました。

30代給与水準が上がりやすい時期であり、老後までに時間的余裕が十分にあるため、老後資金をつくり始めるのに最も適した年代であるといえます。

40代、50代、...と年齢を重ねるごとに老後資金をつくる難易度は高くなっていきますので、現在30代の方は今すぐに老後資金づくりを始めましょう

そして、未来の老後の生活に不安を抱くことなく、今の大事な時間をより豊かで充実したものにしていきましょう。

読者の皆さんにとって、本記事が少しでも役に立っていたとしたら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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